やどかり

昼のお星は目に見えぬ。見えぬけれどもあるんだよ、見えぬものでもあるんだよ。(金子みすゞ)

「なんとなく」礼賛

「なんとなく」を徹底的に馬鹿にしていた時期がある。そうだな、10年くらい前。「生きるなら戦略的に。さもなくば獣」くらいに思ってた。自分を、人生を、コントロールしてこそ立派な人間であると信じてたわけ。
けど、変わるものです、人って。いまは「なんとなく」礼賛。なんでかって、完全なるコントロールは結局破綻したから。ぜんぜん思いどおりにならなかった。まずは、あ、コリャ無理だって、望みを砕かれ。そこから打ちひしがれて、しばらくずっと下向いて。下向くの飽きてふっと前見たら、思いも寄らぬところに流されていたのだ。で、こっちのほうが楽しいぞって気づいた。
しばらくたって今。「なんとなく」生きるのは、流されて楽ちん!なだけでなく、意外と意思の力が必要だと知る。

 

「自分は明確にこう思う」ということを押し通すことは、ある意味でたやすいことだけど、「なんとなくだけど、やだな」「なんとなく、やりたいな」ということを、スッと押し通すような生活や仕事をする。 

〈なんとなく〉をやる | みんなのミシマガジン

 

うめざわ 

 ※鯖豆腐ハンバーグを食べる。みじん切りの鯖と豆腐とタマネギを練って焼いてトマトソースで煮込んで。おいしい。そして気づく。ハンバーグとは?