やどかり

昼のお星は目に見えぬ。見えぬけれどもあるんだよ、見えぬものでもあるんだよ。(金子みすゞ)

みたらしのタレが包まれたってよ

きっとセブンイレブンの棚の前には販促エンジェルみたいなのが飛んでて、

目的なしにやってきた客を見つけては肩に乗って、売りたい商品を囁いてくるんだ。
天使の声を聞いた人は、ふだん買わないようなものをふわりとレジへ持っていってしまう。

ということで、今日のエンジェルおすすめは「包みみたらし」。名前だけでわかるでしょう、これが画期的だっていうこと。見た目はただの平たい白いモチです。けども、このモチにみたらしのタレが入ってるらしいじゃないですか。しかもそれを手づかみで食べるわけですよ。夢じゃないですか。

あのね、みたらし団子のなにが悲しいって、串をもつ手がタレでべとべとになることと、タレがパックについちゃうこと、ですよね。両方に共通することは? はい、そうです。タレが!無駄に!なる! ここです。こんな悲しいことがありますか。あの美味なるタレが、ウエットティッシュでぬぐわれるべきたんなるベトベトに降格してしまうんですよ。ああなんたる悲劇。
だがしかし、タレをモチで包むことによって、その悲劇が回避できるわけです。讃えられるべき発明。しかもそのことによって、モチを手づかみで食べられるんです(2回目) 食べものは手づかみで食べるのがいちばんおいしいです。そうでしょう。ナイフとフォークじゃなくって、お箸でもなくって、爪楊枝でも串でもなくて、手づかみがいちばんおいしいです。異論は認めない。

ということで、セブンイレブンの包みみたらしを食べました。満足。

 

うめざわ

※さいきん書いてること、食べ物か桜か怒ってることかの3択になってきた。

※あ、お手紙企画に協力してくださったみなさま、発送は完了しております。不着の場合はお知らせくださいませ。