やどかり

昼のお星は目に見えぬ。見えぬけれどもあるんだよ、見えぬものでもあるんだよ。(金子みすゞ)

カバンのなかにカサが2本

またやってしまった。
バンのなかにカサが2本。

日傘を入れっぱなししていたのを忘れ、
玄関であわてて折りたたみ傘をつっこんで家を出る。

帰り道、雨が降ってきて、気づくわけだ。
あ、2本ある。

こういうとき、いつも思うんだ。

すでにカバンに入っていた日傘は、
あったの? なかったの?

うめざわ

※利き手ならぬ、利き鼻という単語を耳にする。ちなみに実家のねこたちは、左利き。

今日はおやすみ

味噌汁の大冒険、本日はベーコンと梅干し。ね、食べ合わせ悪そう。焼いたベーコンの切れ端が冷えててさ、それをぽちゃん。わるくない。梅干しは、うーん、なくてもよかったね。入れるまえからわかってたけど。

うめざわ

ジャムを煮てたら平和なんだ

スーパーで熟れすぎたイチゴに出会う。

条件反射でカゴへイン。
くさくさしている日は、ジャムを煮るに限る。
タイミングは最高だ。

途中コンビニに寄って、スーパーカップを手に入れる。
今日は、イチゴのアフォガードでうさ晴らしをするのだ!
キンキンのバニラアイスに、
とろーり湯気のたつイチゴソースをかけるのだ!

喜び勇んで帰宅。
帰るなり台所へ直行。
アイスを冷凍庫にいれたら、
イチゴのヘタを切って落として、実をボウルに。
砂糖のビンをかたむけて、イチゴにざっとふりかける。
じゃりじゃりのを4つくらい口のなかに放り込んだら、
もぐもぐしながら着替える。ひと息。

よーし、イチゴの準備ができたね。
そろそろいいだろう。さあ煮るぞ。

白いホーローのミルクパンに〜
真っ赤なイチゴをうつして〜
茶色い木べらでぐーるぐる〜るるる〜う♪


火を通すと、イチゴの香りがむわっと立ちあがる。
木べらでずんずん実をつぶす。
ふんふふーん♪

あー、できたできた。
スーパーカップをスープカップにうつして、
あつあつイチゴをとろーり。

贅沢とはこのことだね。
ほらもう元気になった。ジャムの力は偉大です。

 

うめざわ

※昨日に引き続き、甘酸っぱい話。こちらを参考にしたでござる。

note.mu

甘酸っぱいというには静かすぎるけれど

5月の平日。夕暮れまえの公園。制服の女の子と、白っぽいユニフォームの野球帽男子。ケヤキの下、植え込みのヘリに腰掛ける。ただの友だちにしては近すぎて、恋人同士にしては微妙に離れたスキマ。地べたにiPhone。スピーカーからはTaylor Swiftが歌う。割れた音のShake It Off。ふたりは黙って広場を眺める。

 

うめざわ

パキラさんの夏

うちのパキラさん、夏が大好きなんです。
暑い日は、家に帰ってきて「…ん?」て訝しむくらい
一気に葉っぱを大きくするんです。

今年は5月入って20度を超える日が続いたら、
メキメキと新しいちっこい葉っぱを出してきよりました。
大人になるとほそーくスタイリッシュな5枚の葉っぱですが、
赤ちゃんのときは、やわやわでちょろちょろなんです。
かわいらしいんですよねー。すぐ大きくなるんですが。

冬のあいだはね、パキラさん、微動だにしなかったんですよ。
植物も冬眠するのねえ、っていうくらい、
葉っぱは緑のまんま、変化ゼロだったのに。
ここへ来て、ぐいぐい成長中。
ひと夏超えたらどうなることやら。

 

うめざわ

※強くて育てやすいとは聞いていたけれど、葉っぱだけをちぎって花瓶につけておいても半年以上ピンピンしてます。つええよ。

お店の人も人間だ

ちいさな喫茶店で、完璧なる不機嫌対応の店員さんに出会う。
水を注ぐのも、コップを置くのも、オーダー聞くのも、
同僚に頼むのも、声かけるのも、まあ見事なまでにイヤイヤモード。

ねこ背で肩をまるめ首をつきだし
唇をつきだし顎をしゃくり音を立てつつ作業する。
声を出すときは、顎をしゃくり、できうる限り低く小さく短い返答。

あっぱれな不機嫌さ。
あまりにもゼロ円スマイルに慣れきっていて、
こういう店員さんを見かけると、お店の人も人間だ、と思い出す。

 

うめざわ

※頼んだサンドイッチは断面がとってもきれいに切られてた。

君にはできない、諦めろ

「すごい人」を見ると落ち込む。
そういうことがある。

もうなんであれ、自分が圧倒されると、
それだけで負けた気分になる。
私はあんなにできない、私はだめだ私はだめだ、
と勝手に自分を持ち出して、卑屈になる。

テレビのなかの人、
舞台のうえの人、
表彰台にのぼる人を見て、
即座に自分と比べる。

これ、よく考えると、とっても図々しいのね。
だって、ちがうじゃん、私とその人たちは。

結果だけ見て「ああ私はそこまでじゃない」って
比べるのは、「私もできるかも」って思ってるんでしょう。

がんばれば私もできるはずなのに、できてないからくやしい。
こういう思考回路だと思うのだけど、
あまりにもリスペクトが欠けている。

卑屈に見えるけど、自分の可能性に対しての誇大妄想。

 

あのね、と切り出す。
がんばったってね、君にはできないよ。
あきらめなさい。
できると思うのは傲慢だ。

その代わり、君は別のことができる。
そっちを見よう。

うめざわ


※でも、諦めるより、諦めないほうが楽。