白抜きの表現
えっとねえ、あたりまえのことを言うよ。
いいかい?
あのね、
この世には生きてる人しかいないわけ。
死んだ人は生きてないもんね。
ね。
でもね、亡くなった人もいるでしょ。
これよ。
忘れがちなのよね。
見えるものだけ、聞こえるものだけ、が、
すべてだと思っちゃうんだけど、
違うんだなー。
この世は生きてる人しか見えないけど、死んだ人もいるのよ!
なんていうかねえ、
白地に黒で文字を書くのも表現だけど、
黒字に白抜きってのも表現なわけさ。
なんつうか、前者が雄弁な表現って言おうか。
声を出したりして説明することね。
それに対して、後者は沈黙の表現とでも言おうか。
欠如で表現、しないことで表現するっていうか。
卑近な例だと、何言われても不機嫌に黙っちゃうとか、
それを大きくすると、非暴力不服従みたいな感じになるかな。
表現する権利もあれば、
表現しない権利もあるわけで、
言及されないこと自体が表現になってるって場合もあるのよねー。
そういう白抜きの表現をきちんと見つけられるようになりたいよな。
うめざわ
※東京でオリンピックねえ…元都民ですけど、招致活動が盛り上がってる気配、私は一切感じ取れませんでしたけども…うーむ。祭りはなかに入ると楽しいんだけど外野から見てるとうるさいだけだよな…