やどかり

昼のお星は目に見えぬ。見えぬけれどもあるんだよ、見えぬものでもあるんだよ。(金子みすゞ)

ありえたかもしれない自分はいつだって最高だから

 

 【自分の「未来」を忘れてみる】

 みんな「未来」という言葉に、縛られすぎているんじゃないでしょうか。

未来というのは、そこで何が起こるかわからないから「未来」なのです。

「何歳までに、こうなっていたい」「何歳までに、こうなっていなければならない」「クリスマスまでに彼氏が欲しい」というのは、

それは未来じゃなくて、予定か強迫観念です。

 

ことあるごとに勧めまくってるAV監督二村ヒトシ大先生のご著書『恋とセックスで幸せになる秘密』イースト・プレス)より引用。

 

「こうありたい自分」「ありえたかもしれない自分」

そういうものに、きちんと見切りをつけていかないとつらい。

いま、ぶさいくながら生きてるのが自分で、それ以上でもそれ以下でもない。

将来、素敵になってるはずの自分は、理想。ただの理想。

理想の反対語が現実だと、国語のテストで覚えたのは遥か昔。

 

とりあえず、今、自分はそうなっているのだから、

それを受け入れるしかない。それしかない。

この先どうなるかわからなくても、

ありえたかもしれない自分からどんどん遠ざかっても、

それがだけが現実だから。

 

泣いたって叫んだって嘆いたって喚いたって、

現実は変わらないのだから、粛々と受け入れるしかない。

 

どういう考えをとるかは好み次第だけど、

私は、自分の身に降りかかることは、すべて最善だと、

そう思い込むことにしているよ。

なにがあっても、とりあえずそう思い込む。

そうやって思考を停止させる。

 

たぶん、私の性能のよくない脳みそで想像しうることよりも、

私を生かしているなにか大いなるもの、

人はそれを神と呼ぶのかもしれないけれど、

それの采配が最高のものなんだって、とりあえず思い込む。

 

そうするとねえ、しんどいのは変わらなくても、

しんどさに大きなプラスの意味が付与されるから、ちょっとマシになる。

 

うめざわ

ずっとさがしてーた 理想の自分って

もうちょっとカッコよかったけれど〜♪