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やどかり

昼のお星は目に見えぬ。見えぬけれどもあるんだよ、見えぬものでもあるんだよ。(金子みすゞ)

定期券の自由

私が読み返したいもの
定期券落とした。
初めて落とした。
ひどくへこんだ。
 
財布とか携帯とかなくしたことないのに、初めてだ。
でも、損した額といえば、大したことはない。
切れるまで残り1週間くらいのだから、どんだけ多く見積もっても3000円。
 
いろいろ自分を納得させようとしたんだ。
たかが3000円じゃないか。
このまえおごってもらった分を払ったことにすればいいじゃないか
3000円で済んでよかった、10000円じゃなくてよかったって思おうじゃないか。
そもそも定期代で損してるんだから、これ以上感情的に損するのは余計悪いじゃないか。
 
いやーーむりだった。どーーーしてもへこんだままだった。
あれさえあれば、ここで途中下車してもお金かからないのに、
あそこにもタダで行けたのに、もう行けなくなってしまった。
ああもうどこへも行けない。
 
これはお金の問題じゃなかった。
たんに3000円損したってことじゃなくて、
追加料金なしでどこへでも行ける権利をなくしたってことがいたくつらかったんだ。
行動の自由を奪われた気分だった。
 
逆にいうと、定期券は途中下車できるっていう自由も合わせて買ってるんだなあとも思った。
その自由って使わなかったとしても、あってほしいものなんだなあ。
 
うめざわ
※後日談。我が愛しの定期券は戻って参りました。嘆きを認めているちょうどそのとき、なんと阪急電鉄から電話がありました。届けてくれた人ほんとうにありがとう。