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やどかり

昼のお星は目に見えぬ。見えぬけれどもあるんだよ、見えぬものでもあるんだよ。(金子みすゞ)

究極の選択

ある夏の夜、友だちがセミを踏みつけてだな。そりゃあもう、断末魔の叫びでしたわよ。ありゃあトラウマなるで。となりで、カシャっと軽い音がしたと同時にビギャーーーーー。

それ以来落ちてるセミを踏まないよう踏まないよう、夏は地面を見て歩くようになったのだけれど、あのね、下向いてあるくとさ、いっぱいセミを見つかるね。去年までは落ちてるセミなんかほとんど目に入らなかったのに。

踏まないようにそろそろ歩いてセミ見つけて飛び上がるのと、ぜんぜん気にせず歩いて踏んでしまったら一緒にぎゃーーーって叫んで逃げるのと、どっちがいいのかわからない。

 

うめざわ