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やどかり

昼のお星は目に見えぬ。見えぬけれどもあるんだよ、見えぬものでもあるんだよ。(金子みすゞ)

「金で買える愛はいらない」のはなぜか

お金と芸術って相性悪いよなあと思う。いや、芸術だけじゃないね。尊いもの、と相性が悪いんだ。尊いものには値段をつけてはいけない、みたいな倫理観はあるよね。

 

ご先祖様から伝わる壺をなんでも鑑定団に出して、「いち、じゅう、ひゃく、せん、まん(えーー)、うんびゃくまん!!」みたいな結果が出たとして、後日談で「あ、あの壺? 売りましたけど?」ってのはなんかさもしい気がするんだよな。「お金には換えられない価値があります家計は苦しいですが代々守っていきます」っていうほうが美しく見えちゃうなー。

 

尊いものって、お金では測れない価値があるから尊い、」のかしら。母から子への無償の愛、とかも、「母の愛:300万/年」とかって値段ついたら、中身がおんなじものであっても尊さが減る、気がする。おお、300万も価値があるものなのね、やっぱりお母さんありがとう、とはならないよねえ。

 

ぱらぱらと連想ゲームをしよう。ホリエモンがかつて「金で買えないものはない、愛だって買える」みたいな発言(うろ覚え)をして、それに対して「金で買えるような愛はいらない」みたいな反論(うろ覚え)があった気がするのだけど、あ、今なんかわかったぞ。

 

あれだ、尊いものは、唯一無二の存在で交換不能だから尊いんだ、きっと。値段っていうのは、交換を可能にする印だから、相性が悪いんだ。あー、そうだ。

 

だからあれだ、プレゼントは値段隠さないといけないんだ。だって、私からあなたへの親愛の情は唯一無二のものであって、それを形にしたプレゼントも交換可能であってはいけないからだ。はー。ちょっとだけわかった。でもほんのちょっとだけ。

 

うめざわ

※なるべくならば値札のない世界にいたい、とふわふわキラキラ思うけど、それはきっと果てしなく面倒で感情労働がひどい世界だ