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やどかり

昼のお星は目に見えぬ。見えぬけれどもあるんだよ、見えぬものでもあるんだよ。(金子みすゞ)

猫ファースト

偏見というか、身内びいきというか、単なるねこ馬鹿なんだとわかったうえで言うけれど、ねこを溺愛してる人に悪い人はいないって、わりと本気で思ってるんですわたし。なんでかっていうとね。これです。 

爆笑問題・田中:だいたい、人は勝てないですからね、猫には。

ゆーないと:ああー。偉大ですよね、猫って。

爆笑問題・田中:そうなんですよ。猫を飼ってる人は、猫ファーストにならざるを得ないでしょ。
犬を飼っている人だと、犬はかしこいしやさしいから、人間の言うことを学んで覚えてくれて、人間ファーストになったりもする。

だけど、猫を飼ってる人は、いつも猫ファースト。猫の好きなように過ごさせている。それしかできないから。

猫はどうしてかわいいのか。 - ほぼ日刊イトイ新聞

そう、まさに猫ファースト。この言葉どんぴしゃだ。ねこをかわいがるって、思いどおりにならない生き物にふりまわされるのを楽しむことです。ねこは壁をぼろぼろにし、花瓶を倒し、毛をまきちらすわけだけど、何か役に立ってくれるわけじゃあないんです。人間は、彼ら彼女らのごはんの面倒を見て、トイレの掃除をし、抜け毛にまみれながら暮らすわけです。たぶん実際は面倒なことのほうが多いけれど、それでも、ねこと一緒にいられるのがうれしいわけです。

ねこはね、自由なんです。好きなようにしかしない。ねこは人間の支配下になんかおけないのです。いってみれば、自然とか運命とか、そういうものと同じく、人間より偉大な存在なわけです。え、おおげさじゃないですよ。ほんとにそうだって。


でもね、偉大なのに、かわいいんだよ!!!!!!!!!!!抱きかかえられるし、あったかいし、くんにゃりやわらかだし、すべすべだし、いいにおいするし、あ口はくさいけどそれもまたギャップ萌えだし、言わずもがな肉球もよし、耳もはむはむするのにちょうどいい薄さと硬さだし、短い頭の毛も触りごごちいいし、あの頭蓋骨をこりこりなでるの気持ちいいし、片手でつかめる肩甲骨が華奢でうれしくなるし、声だって可憐だし、胴回りから後ろ足にかけてのひきしまったウエストだって美しいし、足だってむきむきなんだぞ。もう最強だね、ねこ最強。ねこを飼う人は、おキャット様(©カレー沢薫)の下僕になりがちだけれど、それはあたりまえのことなんです。だって偉大で可愛い最強の生き物なんだから。

いまわかった、私がねこ好きに悪い人はいないと思うのはこれだ。こう思うのです、この人もわたしも同じ神様に仕えている身なのであると。ならば、横暴な人や尊大な人はいなかろう、みな人間が小さい存在だということをわきまえた慎ましい人間であろう。はーー。書いてて幸せになってきた。私のいすを占領しておやすみになるねこさまに感謝の祈りを捧げるとともに、お目覚めになったらツナ缶の油を舐めていただくことにする。

 

うめざわ

※そうそう、このまえ「赤ん坊がねこに見える」って書いたけれど、今日まさに新米パパさんが言ってた。「ぼく動物と暮らしたことないんですけど、こどもができてなんかわかった気がします。なんだかよくわかんないけど、なついてくれてかわいいし。ペットってこんなかんじかなーって」親御さん側からそう言ってもらえるとお墨付きを得た気分だ。