やどかり

昼のお星は目に見えぬ。見えぬけれどもあるんだよ、見えぬものでもあるんだよ。(金子みすゞ)

ありがとう過剰

ありがとうって言わないと断れない。

たとえば、あさっての方向からお誘いがきて、興味ねえんじゃくそやろう返信するだけありがたいと思いやがれやこんちくしょうって思ってたとしても、メールくださりうれしいですお声がけいただけて光栄ですあなたさまのことはとっても素晴らしく思っているのですええそうです世界一でございますけれど、ってえんえんポジティブな言葉を積んで置かないと、断れない。

あーやだ。自分がいやだ。イヤだからイヤです、ってもうそれだけでいいはずなのに、言えない。断わりたいけど、ありがとうをふりまくのが面倒だから、返事をせず連絡をスルーし続けることになる。で、返事してないのを気にし続ける。不健康。

 

あと同時に、ネガティブなこと言われたときに、ありがとうを連発するのも悪い癖だ。
言いにくいことなのに言ってくれてありがとうね、とか、聞けてよかったありがとうとか。そんなに言わんでもええのにってくらい言う。それは、「耳の痛いご指摘ありましたが、私はえらいので怒ったりせず聞きます。むしろ、ありがたがっちゃうくらい、人間の器おっきいんだもんね、だからぜんぜん気にしてないもんね!」って主張したいからです。私は。あー、いやだ。


ありがとう、多すぎる。もうそんなにいらないわ。

 

うめざわ

※感謝抜きコミュニケーション強化月間