見るって、頭つかう
ふだんは、顔のまえにある光をキャッチするだけの「見る」をしていて、それはもう即物的な行為なんだけど、もうちょっと踏み込んで、「よく見る」をしようとすると言葉がいる。
そう、見るためには言葉が必要なんだわ。
目だけじゃカメラ行為しかできなくって、見たものに貼り付ける言葉がないと、「よく見る」ができない。
逆にいうと、見たもの全部を言葉で描写しようとすると、今まで見えてこなかったものが見えてくる。
ぜんぜん比喩的な話じゃなくて、今のあなたが見てるスマホの画面にもあてまはる話。
スマホの液晶はどうなってますか、画面のまわりはどんな色でどんな質感ですか、ボタンとかどうなってますか、その他アクセサリーはどんなですか。
ね、言葉で描こうとすると、見えるものが増えるんだ。
うめざわ
※美術館で絵を見るときだって、「絵があること」を確認してるだけで終わることがほとんどだ。かなしいくらい、ぜんぜん見えてない。