やどかり

昼のお星は目に見えぬ。見えぬけれどもあるんだよ、見えぬものでもあるんだよ。(金子みすゞ)

ねこに会う

駐車場にて、1匹の茶トラにお目にかかる。片手でつかんで小脇に抱えられるかなくらいの大きさだったので、生後半年くらいでしょう。大人ねこの6割くらいの大きさで、無駄のないスリムなお身体をしていらっしゃる。あの時期のねこさまは、スタイルが完璧。曲線美といえばあの時期。ねこさま最高。今日はいい日。


と思っていたら、その先で2,3ヶ月の子猫3匹(茶トラ2匹、キジトラ1匹)と目があう。コロッコロで、両手に乗りそうなサイズ。もうね、ザ・子猫のお年頃ですよ。あれくらいの方々が身をかがめているともう、なんていうの、見た目がロールパンだね。もう両手でつかんでぱくぱくですよ。なにもつけずにぱくぱくですよ。かわいさで頭おかしくなってるね、いいや、わかるでしょう。最高なんです。あの頃は愛らしさ爆発期。ほんとうにいい日。


とるんるん気分で家の戸を開ければ、長年連れ添った正妻(明後日で4歳)が玄関先で待っている。抱きしめる。ああやっぱりこれだ、この重み。道端のピチピチギャルもいいけれど、やっぱりお前が一番だ。うんうんそうだ、ああこのすべすべの肌触り、真っ白なおなか、こりこりした頭蓋骨。なんて美しいんだ。ほらほら、待て待て慌てるな、いまから遊んでやるからな。ほれほれ。君の大好きなビニール袋だぞ。わしわし。今日のはローソンのビニール袋だぞ。おうおうそんなに喜ぶな。ぶんぶん。(リボンに袋をくくりつけたものをふりまわす)

 

うめざわ

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