スケープゴートがほしくなる
敵をつくると、味方ができる。何かをやり玉にあげて「あちら側」におけば、自動的に「あちらとは違うこちら」ができる。てっとりばやく、こちらをかためることができる。これはもう、ほんとに簡単。
小学校中学校高校のときって、先生って嫌われるものだったじゃない。それって、生徒同士で仲良くなりたいという隠れた動機によるものだったのかもね。あいつうぜー、まじうぜー。こうやって共感したいがための道具なんだろう。いじめもそうかもな、と思う。対象が憎くてたまらんっていう怒りではなくて、味方と群れたいっていう不安からうまれるたりするんだろうなあ。
うめざわ