やどかり

昼のお星は目に見えぬ。見えぬけれどもあるんだよ、見えぬものでもあるんだよ。(金子みすゞ)

ばっちりぎっくり

「ぎっくり腰」って天才的なネーミングだよなあ。
驚いたときのオノマトペを体の部位にぶつけるなんて。しかも、「ぎ」の音でバキバキな腰の状態の悪さが感じられる。びっくり腰、ばっくり腰、ざっくり腰。比べてみると、ギの不協和音みたいなのがよくわかる。そこから一瞬の間があって、「っくり」でそれがバキっと折れるようすを伝える。しかも、その折れた状態がずっと続くような印象もあるよね。イントネーションがさがるからか、「り」で終わるからか。いやあ、いい。すごい。

うめざわ
※「ぽっくり死ぬ」っての、ぽっくりもいい。