やどかり

昼のお星は目に見えぬ。見えぬけれどもあるんだよ、見えぬものでもあるんだよ。(金子みすゞ)

人の踊りを見て楽しいのかということだけど

さてさて、結論がないままだらだらしゃべり始めようか。言いたいことはあるんだよ。

 

あのね、昨日ダンスとか歌のパフォーマンスを見てたの。

9組4時間くらい。いろーんなのを見たのさ。

ダンスだけでも、小学生のヒップホップから、女子大生のベリーダンス、いかつい兄ちゃんのブレイクダンス、おばさまのフラダンス、パラパラ的なママさんダンス、女子高生のダンス部まで!もういろいろ。

 

舞台にあがるってすごいことだぜ、ってそればっかり思ったのだ。

ステージから客席にむかって、流し目送るような人間だったら、人生違っただろうなあってそればっかり思った。

自分の身体で、見てる人を楽しませようっていう、その覚悟がさあ、すごいと思って。もちろん、客のこと考えずに、踊るから見てみて!って人もいたけどさ。

私はお金積まれてもできんな。無理。すごい。

 

ダンスに対する姿勢みたいなんも、それぞれ違って面白かったんだよなあ。

なにか伝えよう伝えようとしてたのが、フラダンスよね。司会の人が、振り付けというか手話的な動きの意味とか、歌詞の日本語訳を言いながら、ダンスを見る。目線とかで、客とのコミュニケーションをもとうとしてる感じが、なんか、他には感じられないものだったから、とてもおおって思った。(ボキャ貧)

対極にあったのがブレイクダンスだった。もう、あの男子校感がたまらないね!

たぶん客は無視で、というかなんかギャラリーいるわくらいの意味しかない感じだったけど、「オレこれできるぜ」「おいオレにもやらせろ」っていう男子の内輪ノリがもう!楽しそうなんだ!メンバーが!それが見ててよかった。8人くらいいるメンバーがみんなで踊ったかと思えば、入れ替わり1人ずつなんか技やってた。なんか頭でくるくるまわったり、やたら変形逆立ちみたいなんするし、ぱっと見、すごい技なんかどうなんかわかんないんだけど、すごいっぽいことしたあとの、メンバーのまじかよ!みたいな素直な反応がそのまま見られるの面白かったな。ブレイクダンスってきっとこんなかんじに仲間内でふざけながら発展してったものなんだろうなーって思ったぜ。

 

で、すげーストイックに踊ってたのが、小学生のヒップホップだったな。くっそうまかった。なんか10歳未満の細い小さい身体がさ、もう動きだけで音鳴りそうなくらいパキパキ動いてる様子みると、口あんぐりだわ。イメージは、なんつうか、EXILEのダンスを8歳の女の子が完璧に踊ってる感じ。止め跳ね(って書くと習字みたいだけど)がもうパッキパキで、筋肉やべえ!!って思った(ほんとボキャ貧だな自分)。見せるとか見られるとかじゃなくて、この子たち自分が面白いからやってるんだなってすごい思った。見てみて!っていう自意識が少ない子どものパフォーマンスって初めて見た気がして、新境地だった。

 

高校生の部活感は、たまらんね。挨拶とかいちいち揃ってる感じ、あの高校までの体育会系部活の感じががもうたまらん。しかし、おんなじ衣装の女の子たちが、20人くらい一気に出て踊ってても、どうしても視線がいっちゃう人っているんだなって思った。これが華があるということか!ってそればっか思った。映える人っているんだわ。うまいとかそういうことじゃなくて、真ん中にいてくれると安心する人っているなあって思った。確かにセンターが誰かって超大事だぞって思ったわ。

(なんかこんなん読んでくれてる人いるのかしら、申し訳ないな。書くために書いてるわ。読んでもらう用じゃないけどすまん。)

 

しかしなあ、私を見て!って堂々と人の前に立てる人は、ほんとにすごいや。

人前に立つってやっぱりすごいことよ。私はパソコンのこっち側で身を隠してるからいろいろ言えるけど、これを生身の人間の前でやれって言われたら無理だよなあ。人の視線ってすごいエネルギー出してるからね無理だわ。想像しただけで足震える。

とか思ってたら、ミュージカル出るからよかったら見に来て〜と友人より連絡が来るなう。いろんな人がいるもんだぜ。

 

うめざわ

※以前月刊イシバシストに協賛いただいていた豊中自動車教習所様のイベントでございました。やーたのしかった。

※消えてしまう一瞬のために何ヶ月も時間かける舞台パフォーマンスってやっぱりいいよなあ。凝縮された時間を見られるのがすごく贅沢だなあと思うわけです。