やどかり

昼のお星は目に見えぬ。見えぬけれどもあるんだよ、見えぬものでもあるんだよ。(金子みすゞ)

ググっても出てこないのが街の歴史

あのね、街がおもしろいのってね、ググってもぜったい出てこない情報だらけだからだと思うのよね。

 

私は訳あって、かつて石橋の名物だったという「はりま焼き」というものの全容を明らかにしたかったんだけども。

これはねえ、話を聞く限りだと、いま40代以上の人でずっと昔から石橋に住んでる人は知らない人がいないくらい有名なのよ。誰に聞いても、ああ懐かしい!っていうのね。

でもね、でもね、ググってもほんとになにもわからないのよ。「はりまやき」自体が何かもわからないし、歴史なんてわかったもんじゃない。

 

これだけ、みんながもってる思い出の名物が、ネット上では存在すらしていないっていうのを目の当たりにして、情報社会の限界を知ったというか、あたらめて「人に聞く」という情報収集の原点に戻らざるを得なかったというか。

 

新鮮だったなあ。

人に聞くことでしか得られない情報があるってさあ、ほんとはすごくあたりまえなんだけど、探偵になった気分だったよ。

人の記憶がいかに不確かなものかもわかったしね。

 

ちなみに、はりま焼きとは、石橋で1960年ころから約40年売られていた細長くした大判焼きのようなものです。なかにカレーとかあんことか入って、1個70円とかで売られていたもの。いま秘密裏にこれを復活させようというプロジェクトが進行中であります。復活目標は今年の10月。お楽しみに。

 

うめざわ

※さいきんは文字起こしとかで1日1万字打ったりすることがあるから、そうするとブログがんばって書こうという気にならんのう。文字を吐き出す場がないときは、出したくて仕方ないんだけどね…。文字に食傷気味になったときは、ヘッドホンで音楽を耳に流し込みます。