かわいいBOXにご用心
「かわいい」ってのは要注意なんだ。
かわいい人ねってのは、受け手の「かわいいBOX」に収納されちゃったってことなんだ。
かわいいBOXってのは、いったん入るとなかなか出られないんだ。
受け手は「自分が好意的に思うもの」をそのなかに入れてるから、一見プラスの評価なんだけど。
でも違う。そのなかに入れるのは、「好意的に思う」だけじゃなくてね、「自分の理解の範疇」で「自分より弱い・小さい」ものだけ。
かわいいBOXのなかには、尊敬とか畏怖とかを帯びたものは入ってない。ここなんだ。気をつけないといけないのは。
受け手は、その対象物を好きでいると思ってるの。
でも、実際は、見下してることがままあるの。
その箱に入れられた側は、相手の好意的な反応をありがたく思わなきゃいけないなあと感じながらも、「なーんか、ほんとのボクのことわかってくれてる気がしないんだけど…」って居心地悪く思うのよなあ。
「かわいい」は、言う側が強い。
かわいいBOXを用意した人のコレクションになっちゃうことなんだ。
「私はあなたに対してもかわいいBOX用意できるのよ?懐深いでしょう?」って相手に思わせるだけの珍獣になっちゃうことがあるんだ。
理解あるふりして、見下してるだけの「かわいい」に出会ったら、思いっきり牙をむいてやりましょう。めいっぱい、かわいくないやつになれ。
うめざわ
※下の記事の文脈でいうKAT-TUNのほう、っていう後半のほうで裏切られるんだけど、まあそんなこと抜きにしてこの考察は果てしなくおもしろいしぞ。