早く着きたいのか、楽したいのか
ここに動く歩道があります。あなたは、歩きますか? 止まりますか?
たしか、東京は止まる人が左で、大阪では歩く人が左。
この違いは、動く歩道に対する思想の違いがあると、鷲田清一が言っていた気がする。
動く歩道を、足を休めるための道具と考えるならば、止まる人が優先。
けれど、早く移動するための道具と考えるならば、歩く人が大手を振る。
同じく動く歩道を利用したとしても、動機が違うのだわ。
こういうことよくあるなあと思ったのです。
たとえば、人に頼るとき。
「この仕事お願いできない?」って言うとき、できあがりの完成度をあげるために、その人の力を借りたい、って考えている人と、ただ自分が楽をしたいだけの人がいる。
この人はどっちだろうなって、つねに見ていたい。
うめざわ