偉大なるふつう
不慣れなことを練習しているとよく思う。
「うまい」っていうのは、「ふつう」ってことだ。
そして、「ふつう」はすごい。
「ふつう」って、
平凡でつまらないという意味にもなるけれど、
違和感がないことでもある。
下手なもんって、違和感があるんだ。
細い道でつっかえてる若葉マークとか、
人目を引く奇抜なコーディネートとか、
判別不能な手書き文字とかさ。
そのゴツゴツがなくて、
さーっと流れるようなふつうさは、
わりと力がないと出ない。
よくあるのが、
ふつうを馬鹿にして、
そのうえの天才になろうとする場合。
最初っからピカソとか相田みつをとか目指すこと。
凡人の努力を無視して、
天才の個性だけを手に入れようとすると、
それは素人の暴走にしかならない。
成長の度合いで示してみると、
素人:マイナスの個性がある
↓
凡人:個性が消える
↓
天才:プラスの個性がある
こんな感じじゃなかろうか。
オリンピックにでも出ない限り、
凡人のなかでちょっとうまい、くらいになったら
相当の技量だよ。
ふつうは、偉大だ。
うめざわ
※なっしーなっしーふなっしー。(今年初の梨をもらってうかれる)