本にぶつかる
本屋のなにがすばらしいって、そこに本があってすぐに手に取れて、しかも買えるってことだ。何言ってんだって思われるかもしれないが、インターネットには実物がないんだよ。紹介と評判しかないんだよ。ブツを手に入れるためには、アマゾンでぽちって届くの待つとかタイムラグが発生するでしょう。(その待ち時間が消えたのが電子書籍だから、これもハッピーな商品)
パソパソしてて「このこいいぞ」と動かない横顔を見つめるのと、本屋巡回中に曲がり角で食パンくわえた美少女とぶつかるのとじゃ、ぜんぜん違うわけだ。というわけで、今月のばったり本は太田光『違和感』でした。
誰だって生きていれば違和感を抱く。
たぶん人間は、生まれた時から違和感があるから泣き叫んで生まれてくるのだろうし、大人になっても自分とは違う人や考え方があるわけで、生きてりゃ違和感ばっかりだ。
なのに、多くの人は違和感を抱くことにプラスの印象を持ってはいないように感じる。でも、俺にとっては決して悪いものじゃなくて、求めてさえいる。(はじめに)
「生きやすい」って感じて、生きている人なんているの?
(「生きづらさ」)
至極真っ当。てらいのない物言い。太田光の知性と感性を私はひとつの正解と頼りにしている。
うめざわ
※京都大宮「ヤオイソ」のフルーツサンド、今度は通常版よりお高めの「ロイヤルフルーツサンド」をいそいそと買い求めて帰宅。確信した。これはケーキだ。手づかみできるケーキ。パン屋さんでハムとチーズのサンドイッチの隣にならぶんじゃなくて、ショートケーキとともにガラスケースに飾られるべきものだ。今日のフルーツは、いちごとメロンとマンゴー。濃いオレンジのマンゴーはこりゃまた香り高くとろけるようで。それに軽やかなグリーンの芳しいメロンと真紅のぴかぴかいちご。そのお味は想像してね。んふふ。