やどかり

昼のお星は目に見えぬ。見えぬけれどもあるんだよ、見えぬものでもあるんだよ。(金子みすゞ)

自分よりガラスを磨こうぞ

 
ガラスのねコップを磨いたのさ。
 
ふつうに使ってたらたいして気にならないくらいなんだけど、よーく見ると水垢とかなんか白っぽいのがついてて、それに気づいたらなんとなく気持ちわるくて、せっせと磨いたわけです。
 
スポンジでていねいに洗って、そのあとふきんできゅっきゅっきゅ。
 

そしたらねえ、そのコップがさ、手にとったら思わずあかりに透かしてしまうほどキラキラになってさ、とてもうれしかったのよ。
 

そこに白湯ついだら、なんかもうそれだけで美しいオブジェみたいになってさ、ひとりでにんまりしたのよ。
 
で、決めたのだ。
なんかつまらなかったり、イライラしたり、へこんでたら、
ガラスを磨こう。
 
ガラスじゃなくてもいいんだけど、
シンクとか、自分で光らせることができるものを磨くと、
とても気分がよくなりますね。
 
 
ほんとさ、自分磨きなんて、
自分こすっても垢出てくるだけなんだからさ、
 
そんなことより、
モノを光らせよう。
それだけでだいぶうれしくなる。
 
これが今日の発見。
 
 
※っていうのは、さも自分で気付いたかのように書いたけど、磨いたら光るものを磨くってのは、10年くらいまえにはやった上大岡トメ『キッパリ!』に書いてあったはず。でも、実際やってみて初めてそのすごさがわかるね