やどかり

昼のお星は目に見えぬ。見えぬけれどもあるんだよ、見えぬものでもあるんだよ。(金子みすゞ)

『いい顔してる人』

最近顔が気になる。

綺麗に笑える人っているんだよなぁ。

見てて、あぁってため息がでるように優しく完璧に笑う人。

 

Mr.Childrenのライブ映像をさいきん見ているのだが、

この人はなんでこんなに優しく笑えるのかなーって思って、何度見ても感動する。

 

あとは3年くらい付き合いのある近所の中学生。

会ったときはぽちゃっとした小学生だったのに、

いや、いまでも見た目がすっごい変わったってわけじゃないんだけど、

みるみるいい男になっていって、とてもびっくりだ。

ほんといい顔なのだ。

笑ってないときの顔みても、ああこの人はやさしいんだろうなぁってわかる顔。

これ不思議。

 

イケメンだとか美人だとかいいますけれどもだな、

顔のパーツの配置よりもだ、

それより何よりいい顔の人と一緒にいたいぞ。

 

顔はおもしろい。

 

んーということで、写真家アラーキー『いい顔してる人』を読む。

すごいんだろうね、この人ほんと。 

あなた、2度くらい失敗してるだろ、結婚?

いいよいいよそれで。

ちょっと最近あたしの顔落ちてきちゃったなっと思ったら、

男替えりゃいいんだよ!

 

顔みるだけで、嬉しくなる人っているんだよねー。

この本に出てくる写真は、ほとんど、いわゆるふつうの人なのだけど、

おもしろいんだよな―この顔が。

別に知らない人でもね。

ああ、この人幸せなんだろうなぁとか、

かっこよく生きてきたのね、って想像して楽しくなる。 

いちばんの裸は顔だよ。

過去も現在もすべて顔に出る。

用心しろよ!

 だってさ。そうだろうね。

 

ああ、そういうことを考えていたら茂木健一郎『化粧する脳』ももっかい読みたいし、

きっと、鷲田清一『顔の現象学』もおもしろいだろうな。

難しくて読めない気がするから手出さないけど。

誰か読んで、内容教えてください。

 

うーん。

顔の話をしていたのだけどもね、最終的に本の連想ゲームになった。

誰のためになるのかはわかんないけど、あるテーマにそって本を集めるのは楽しいから、たまにやろう。

 

※あとは、声だな。ぜんぶ出ちゃうのは。声はこわいぞ。顔は化粧できるけど、声はどうしようもないぞ。そしてぜーんぶ出てるぞ。