ウインナーの皮をむく
パン屋さんのイートインスペースにいたらさ、おとなりにおばあちゃまが座った。つぎにぱっと見たら、セットでついていたウインナーを手でつかみ、皮をむいてた。
そうか、と。あのプリプリパリパリしたやつ、「皮」だから「むくやつ」っていう認識なんだな。ふむ。そうきたか。
バナナの皮とか、みかんの皮はわかりやすいよね。本体とはずいぶん違う質感で、しかも本体からスムーズにはがれるから。あれはむくものだ。これはオラウータンだってきっと同意してくれる。
さあ次、りんごとか大根。これはむく・むかない、が分かれるかもしれない。だって本体と一体化してるから。むかなくてもいいんでないの、そのまま食うぜって人もそりゃいるな。けど、くっついてるとはいえ本体とは違う膜みたいなのがあるから、食べるときはそれを削ごうというのが主流であろう。
だがしかし、ぎょうざの皮。これは皮だけどむいたらぎょうざではなくなるではないか。ただの一口大ハンバーグ(中華風)になるじゃないか。それと同様で、ウインナーも皮のないウインナーはウインナーと言えるのだろうか。ちょっと前、私は袋詰めにされた「メロンパンの皮」をよく買っていたのだけど、皮をむしったメロンパンはメロンパンだろうか、いやメロンパンではない。皮と本体は渾然一体となってメロンパンなのである。
皮レベルにはおおきく3段階あるはずだ。レベル1:あきらかに邪魔もの、レベル2:いちおうあるけどまあ好きにして、レベル3:皮がなくては本体も存在しえない!
つまり、私がおばあちゃまのふるまいに驚いたのは、レベル3をレベル1認定していたからなんだな。わかったわかった。
うめざわ
※ちなみに「メロンパンの皮」ってのはこれの第一弾ね。関西でしか売ってなかったのか。
2014年に大ヒットした「メロンパンの皮」が2(ツー)になったけど全然話題になっていない件 | ロケットニュース24
※ちなみにちなみに、ソーセージというのは、「ひき肉に食塩、香辛料、発色剤などを混ぜ合わせて、ケーシング(皮)に詰めて加熱したものの総称」で、ウインナーソーセージ、フランクフルトソーセージ、ボロニアソーセージの違いは、使う皮がそれぞれ羊、豚、牛の腸だということみたいです。ふむ。